在日本朝鮮文学芸術家同盟

朝・日友好に捧げた生涯称える/小笠原美都子さん偲ぶ会、大阪で

《朝鮮新報》2019.09.2

関係者たちが小笠原さんの代表曲などを披露した

総聯大阪府本部の夫永旭委員長をはじめとする同胞や、日朝音楽芸術交流会の池辺幸惠会長など日本の関係者ら約140人が参加した。

式ではまず、池辺幸惠会長があいさつした。

池辺会長は「先生が亡くなったことがまだ信じられない」としながら、「『偲ぶ会』の準備をしながら、小笠原美都子先生がどれだけ素晴らしい、偉大な方だったかをひしひしと感じた」とその死を惜しんだ。その上で「少しでも会を広げていけるような活動ができれば」と決意を述べた。

黙とうが捧げられた後、朝鮮の朝鮮芸術交流協会、チュチェ思想国際研究所の尾上健一事務局長から送られてきたメッセ―ジが紹介された。

朝鮮芸術交流協会は「金日成主席の生誕79周年を機に始まった『4月の春・親善芸術祭典』が、世界の文化・芸術家たちの親善と団結、交流と協調を発展させるための芸術祭典となるよう、多大なる尽力をされた」「朝・日両国の人々の間に親善と芸術交流強化のために捧げた高貴な魂は『4月の春・親善芸術祭典』とともに代を継いで受け継がれていくことでしょう」と称え、哀悼の意を示した。

続いて夫永旭委員長があいさつした。

大阪市内で行われた小笠原美都子さんを偲ぶ会

夫委員長は、1978年11月に「朝鮮の自主的平和統一を支持する大阪婦人の会」代表団のメンバーとして朝鮮を訪問し、金日成主席と接見、主席の偉大さに魅了され朝・日友好の道を歩きはじめ、80年10月に日朝音楽芸術交流会を大阪で発足するなど40年に渡り朝・日友好のために邁進した小笠原さんの足跡を振り返りながら「最期まで金日成主席への思いと約束を貫かれた先生の信念に満ちた日朝友好運動は私たちが、しっかりと受け継いでいく」と決意した。

その後、故人を偲ぶコンサートが開かれた。1部で「十三夜」「琵琶湖哀歌」などの代表曲を、2部では「主席夜もふけました」「平壌慕情」「平壌賛歌」など、朝鮮で2年に1度行われている「4月の春・親善芸術祭典」の曲目を、日朝音楽芸術交流会の池辺会長、遠山洋子副会長をはじめとする関係者や歌手、音楽関係者らが披露した。

コンサートでは故人の活動と功績を振り返る映像が流され、また、出演者らはそれぞれに小笠原さんへの思いを述べていた。

遠山副会長は、「金日成主席が私を真の芸術活動の道へ導いてくれた」と、金日成主席の死後も歌を通じて朝鮮の人民たちに力を与え続けた小笠原さんの芸術活動、朝・日友好運動の功績を称えた上で「ここに集まったみんなの声、行動があれば、また素晴らしい活動をしていける」と、さらなる朝・日友好運動の発展を呼びかけた。

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